2018年1月29日月曜日

電動ろくろで作品を作る 1

 陶芸の世界の言葉として「土練り3年、ロクロ10年」という言葉があります。
電動ロクロで、ある程度の作品を作れるようになるには、それなりの練習時間が必要です。土練り(大練り・菊練り)が上手に出来るようになると、粘土も手に馴染んでくれます。

写真は、3㎏位の粘土玉を電動ろくろのターンテーブル中央に置き、粘土玉全体の芯だしをしたのち粘土の上げ下げを10回程行います。(回数が多い程粘土玉中心まで芯が出ます)
そこから連続して湯呑を作る時の手順形状です。


 ろくろの回転方向には2種類あり、日本古来からの陶芸産地はほとんど上から見て時計回り(右回転)で、手回しロクロの技術が中国から伝わった地域でも
朝鮮半島から渡来した陶工によって、足で蹴る蹴ロクロ(けろくろ)で始められた伊万里焼・萩焼など、丹波立杭焼や九州の上野焼・小石原焼、沖縄、などでは反時計回り(左回転)が用いられています。地域や人によっては、作りは右回り削りは左回りもあります。


手回しロクロ  
写真は荒川豊蔵氏の仕事場。あぐらで座り、タ-ンテ-ブル上にあるT字型の棒を右手に握りタ-ンテ-ブル端の鍵穴にさして回転させ勢いを付けます。

           此方の写真は富本憲吉氏の工房


蹴りロクロ


主に右足で向う側に蹴りますがら半時計回りになりますが、手前にければ時計回り。
左右回転制御が自由自在です。
          
                   






2018年1月11日木曜日

横山美術館

名古屋市民ギャラリ-栄事務局より案内のあった横山美術館です。
かって名古屋市東区は一時期陶磁器生産の大拠点でした。瀬戸や他生産地から運び込まれた陶磁器に絵付けや上絵作業を施した豪華で華やかな作風の『名古屋絵付』は海外でも大人気だったようです。美術館がこの地域に建てられて居るのも理解できます。


4階展示室にて、宮川香山氏の作品に出合えたのは驚きでした。今までにマスコミでも紹介されている作品のイメ-ジとは少し異なりましたが30点程の作品と接するだけでも良いかなと。1月31日までの展示です。



2018年1月5日金曜日