2020年10月20日火曜日

小石原焼と小鹿田焼は兄弟窯。

TV番組で小石原焼の紹介がありました。小石原焼と小鹿田焼について少し書きました。

小石原焼と小鹿田焼は兄弟窯。高取焼 (福岡県東峰村などで製造されている陶器)の初代・八蔵の孫である八之丞が福岡県の中野皿山で開窯したのがはじまりとされる小石原焼。

1705年、その小石原焼の陶工、柳瀬三右衛門を小石原村 (現在の福岡県朝倉郡東峰村) から大鶴村 (現在の大分県日田市) へ招いたのが小鹿田焼のはじまり。柳瀬を大鶴村に招いた人物は黒木十兵衛で、その際に土地を提供したのが坂本家。以来、小鹿田焼は柳瀬家、黒木家、坂本家の三家の窯元で陶技「飛び鉋 (かんな) 」「刷毛目」「流し掛け」を約300年の間、一子相伝で守られています。


大正時代に始まった民藝運動の中心人物であった柳宗悦は、自身の著書『日田の皿山』(1931年) で「世界一の民陶」と小鹿田焼を称賛しました。陶芸家の河井寛次郎や濱田庄司,イギリス人の陶芸家バーナード・リーチも参加。この頃の出来事を描く感動のア-ト小説があります。集英社文庫 原田マハ著 リ-チ先生 です。


1954年、大分の小鹿田を訪れたイギリス人陶芸家バーナード・リーチと出会った陶工高市は、亡父・亀乃介がかつて彼に師事していたと知る。─時は遡り1909年、芸術に憧れる亀乃介は、日本の美を学ぼうと来日した青年リーチの助手になる。
柳宗悦、濱田庄司ら若き芸術家と熱い友情を交わし、才能を開花させるリーチ。
東洋と西洋の架け橋となったその生涯を、陶工父子の視点から描いた第36回新田次郎文学賞受賞作。


2020年10月11日日曜日

秋 色


         八熊通りの銀杏も紅葉が始まり、実もあちらこちらに。

     一日の寒暖差も著しく、気象によって体調を崩しやすい時期でもあります。

         お気に入りの作品で《 旬 》を愉しみ、ご自愛ください。