電動ロクロで、ある程度の作品を作れるようになるには、それなりの練習時間が必要です。土練り(大練り・菊練り)が上手に出来るようになると、粘土も手に馴染んでくれます。
写真は、3㎏位の粘土玉を電動ろくろのターンテーブル中央に置き、粘土玉全体の芯だしをしたのち粘土の上げ下げを10回程行います。(回数が多い程粘土玉中心まで芯が出ます)
そこから連続して湯呑を作る時の手順形状です。
ろくろの回転方向には2種類あり、日本古来からの陶芸産地はほとんど上から見て時計回り(右回転)で、手回しロクロの技術が中国から伝わった地域でも。
朝鮮半島から渡来した陶工によって、足で蹴る蹴ロクロ(けろくろ)で始められた伊万里焼・萩焼など、丹波立杭焼や九州の上野焼・小石原焼、沖縄、などでは反時計回り(左回転)が用いられています。地域や人によっては、作りは右回り削りは左回りもあります。
手回しロクロ
写真は荒川豊蔵氏の仕事場。あぐらで座り、タ-ンテ-ブル上にあるT字型の棒を右手に握りタ-ンテ-ブル端の鍵穴にさして回転させ勢いを付けます。
此方の写真は富本憲吉氏の工房
蹴りロクロ
主に右足で向う側に蹴りますがら半時計回りになりますが、手前にければ時計回り。
左右回転制御が自由自在です。