2017年12月4日月曜日

匣鉢(こうばち)



匣鉢(こうばち)は、陶磁器を焼くときに火炎その他から保護し、影響を受けないようにするための用いられる耐火性の容器で窯道具の1つ。さや、えんごろ、ぼし、などとも言われています。窯詰の時に、陶磁器を中に納め、これを積み上げます。
円形や正方形や長方形があり、耐火材料で作られています。
中国では少なくとも宋以来(960年~1279年)使用され、鎌倉時代(1185年~1333年)の陶租・藤四郎は南中国の匣鉢を瀬戸に伝えたとか。
 登り窯等で幾度となく使用され匣鉢は、ても味わい深い雰囲気を醸しています。

2017年12月2日土曜日

ガス窯の窯出し


志野釉の抹茶茶碗ほか、辰砂釉、特製灰釉、青磁釉や、匣鉢(こうばち、別名エンゴロ)を利用した備前焼、磁器土の練込み等々。
魅力的な作品が一杯の窯出しでした。
写真は楽しみにしていました葉長石混入粘土と志野釉薬の相性テストピースです。
もう少し工夫すればと・・・・・欲張りな気持ちが出てきました。

2017年11月6日月曜日

DMの搬入

開催まで一か月と少しとなり、名古屋市民ギャラリ-栄事務局へギャラリ-広報用としてDMを搬入。教室では、出品作品製作や合同製作のモニュメントも最終段階に入りヒ-トアップしてます。気温も下がって来て風邪をひかないように注意したいところです。

2017年10月25日水曜日

原料の計測

三原料三角座標を作る時や、釉薬調合や顔料計測の折に使う機器2種です。以前は上皿天秤を使用していましたが、デジタルスケ-ルが便利です。電子天秤は乳鉢が乗っている状態での重量を基準(ゼロ点)として計測する『ゼロ点設定』機能が付いているのです。
乳鉢(にゅうばち)は、原料を粉砕または混和するために使用する鉢(すり鉢)で乳棒(にゅうぼう)と共に使用します。

2017年10月11日水曜日

三原料三角座標




三原料三角座標テストピ-スの読み方です。
各頂点になる処が各原料100%となり、そこから20%刻みで原料を調合しています。
①長石 100%、 ⑧は長石40%土灰40%わら灰20%となります。
⑯土灰 100% 
㉑わら灰100%

2017年9月27日水曜日

テストピ-ス 3


基本三角座標原料に『銅分』を添加してみました。
左側が酸素を十分供給しながら焼成する『酸化焼成』。右側が煙道を一部塞いだりして窯に入る酸素流入量を減らして焼成する『還元焼成』結果です。
酸化金属の鉄分や銅分等を添加した釉薬も、原料や粘土の違い、焼成の違いによって呈色は変化し、テストピ-スに思わず見入ってしまうことがあります。

2017年9月20日水曜日

テストピ-ス 2



先週の基本となる三つの原料三角座標のテストピ-スに、『鉄分』を添加したものです。
色釉薬を作るとき、この方法で把握します。
テストピ-スの粘土を変えると色調も変化します。