2018年7月16日月曜日

蓄光タイル


先日、モザイクタイルミュ-ジアムで新たな発見をしたばかりですが、
日本のタイルがタイで大活躍しました。

タイ北部チェンライ県の洞窟に閉じ込められていた少年ら十三人全員が生還を果たした
救出活動に、福島県川内村のコドモエナジー(本社・大阪市)の工場で生産された
蓄光タイル六百個を現地対策本部に贈り、洞窟での明かりとして使われたとのことです。
 
蓄光タイル「ルナウェア」は、暗闇の中でも八時間以上発光するため誘導灯としての利用が広がっているもので、磁器製でガラスコーティングされており耐水性にも優れているそうです。


 蓄光タイルの詳細は👇の文字をクリック
ルナウェア


2018年7月2日月曜日

シッタの形


色々な形のシッタで作品を削ります。

「シッタ」とはロクロの上に固定して用いる削り台です。
作品を傷つけずに削り作業を容易にします

「シッタ」という呼び名は湿った台(湿台)から来ているそうです。
作品と同じ粘土で、作品に合わせて作るのが理想的です。
何度も使えるように素焼きする場合もあります。


此方は、作品と同じ粘土を使ったタタラ板をシッタ代わりに使う方法です。
作品の三方を粘土で固定します。

2018年6月18日月曜日

高台の削り

帯カンナや輪カンナで、上面の削り出し中心点からセンタ-ラインに沿って
横の方向に(時計の針で言うところの9時方向)削ります。
カンナがセンタ-ラインから前に出無いようにしながら、
削り面のカンナの角度に注意してください。
側面を削る時は、時計の針で7時から9時あたりが有効です。
(反時計回りの方は逆になります。)

下の図は湯呑やお茶碗などを削る時の削る順番です。
削り過ぎて穴が開かないよう内底のチェックはお忘れなく。

2018年6月11日月曜日

削りの道具

左側2本は硬質カンナです。磁器土作品の削りに便利ですが、
刃を研ぐのは専門業者に依頼する場合がほとんどです。


右側5本は仕上げカンナまたは帯カンナです。
加工されていない帯金(輸入品梱包材の帯金を裁断して販売されている場合もあります)を、自分の作品に合わせて折り曲げて好みの刃先にしたり、グラインダ-や平ヤスリで研げば長く使えてシャ-プな削り跡刃となります


此方は輪カンナまたは掻き出し棒です。ふっくらと柔らかい削り跡を出せます。便利に使えますが細い鋼鉄ゆえに消耗がはやいです。 

2018年5月27日日曜日

牛ベラ


牛ベラは九州・中国地方などでろくろ制作するするときに使用される道具です。有田ではぬべべらと言われ、大きいお皿は短いへらで、湯呑などはちょっと四角いものを使うそうです。

2018年5月20日日曜日

「わん」という漢字には四つの字が


磁器や陶器の器を意味する「わん」という漢字について。

盌 碗 埦 椀 それぞれ部首が違い、
①盌 「夗」+「皿」
②碗 「石」+「宛」
③埦 「土」+「宛」
④椀 「木」+「宛」

 ①だけに「蓋(宀)が無い」,つまり「盌」は蓋の無い器を指すことばで、
 ②は「石」すなわち「瓷器」の蓋つきの器,
 ③は「土」すなわち「素焼き」で蓋つきの器,
 ④は「木」すなわち「木製」の蓋つきの漆器。

 抹茶盌は蓋が無いので「茶盌」と書くのが正式で、木箱に「茶盌」と箱書きされることが多いのはこのためです。現在は常用漢字に盌の字がないことから出版物などで「茶碗」と書かれてしまうため一般的に茶碗で通用。


という漢字もあり
⑤ 「石」+「完」
⑥垸「土」+「完」

二つは「瓷器」と「陶器」の違いによって使い分けられ、 「楽」などの「国焼」が「茶盌」と書かれたのに対し、唐物などは「茶[石完]」または「茶垸」と書かれていました。
茶[石完]は主に青瓷、茶垸は主に天目に用いられた言葉です。

 

2018年5月14日月曜日

美術館めぐり



心配していた天気のなか多治見駅に集合。『モザイクタイルミュ-ジアム』初めに4階に上り一階ずつ説明を聞きながら一階に。昼食の為のお店に移動。雨が強く降っており永保寺訪問はキャンセル。とうしん美濃陶芸美術館』では人間国宝・荒川豊蔵・鈴木蔵・加藤孝造など所蔵する茶碗から28点の茶碗展喫茶文化美濃・カップ&ソ-サ-の歴史などの展示作品の丁寧な解説をしていただき、有意義な一日となりました。